災害ボランティア活動を通して感じたこと

 このたびの西日本豪雨により、被害を受けられた方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げますと共に、広島県臨床検査技師会員の安全と、被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

 福山市の豪雨による被害は、大規模な土石流によるものは少なかったのですが、多量の雨で芦田川の水位が高くなり、行き場を失った支川や水路の水があふれる「内水氾濫」が各所で起こりました。これに伴い、床上・床下浸水約1400件、道路冠水約180カ所などの被害が報告されています。日を追うごとに状況が明らかになり、想像を絶する光景をメディアから確認するたびに何か出来ることはないだろうか、と考えていました。ちょうどその頃、ラジオで災害ボランティアに関する情報を聞き、私たちは福山市社会福祉協議会に登録を行った後、平成30年7月15日と7月20日に災害ボランティア活動に参加しました。1日あたりのボランティアの人数は百数十人で、それらは20~30名程度のグループに振り分けられて、私たちは床上浸水の被害を受けた方のご自宅に向かいました。床上浸水を受けた建物内に初めて入りましたが、独特の臭いと湿気、その一角で引き続き生活されている被災者の姿を見ると、被災後の現実の厳しさを痛感しました。私たちが行った作業は、建物内に堆積した土砂の撤去、廃棄物の撤去などが中心で、炎天下での作業は想像以上に厳しく、15分に1回程度の休憩をとっても確実に体力が失われていきました。それでも、被災された方より、「今日のことは一生忘れません」と言われた時は、私たちに気遣ってもらう気持ちに恐縮するとともに、いくらかの達成感を感じることもできました。

 ボランティアに参加されている人たちは、誰も多くは語らず、もくもくと作業を行っているようでした。しかし、少しの会話の中からも、困った人のために何かしようと思う優しさと使命感は容易に伝わってきました。ボランティアの年齢層は10代~20代の若い人たちが多く、化粧もとれ汗だくで作業をしている姿をみると、人口減少と高齢化が進むわが国であっても、将来は決して暗くないことを予感させてくれるようにも感じました。

  • 中国中央病院   羽原利幸
  • 寺岡記念病院   中村和幸
  • 日本鋼管福山病院    井上貞幸
  • 尾道総合病院 杉山佳代