第25回福山医学祭 レポート

広報部 池本七生

 11月18日(日)、冬空の晴天のもと、第25回福山医学祭が開催されました。福山医学祭は、医師や看護師やコメディカルなど、医療に携わる様々な分野の医療従事者が、それぞれの施設における日頃の取り組みや研究成果を発表する場です。昨年までは福山医師会館で開催されていましたが、本年度は改修工事に伴って会場を変更し、隣接する福山すこやかセンターでの開催となり、規模も昨年より縮小して、一般演題は口述発表のみの受付となりました。

 午前中は、一般演題の口述発表が第1会場と第2会場の2つに分かれて行われました。口述発表は76題と非常に多く、どちらの会場も大盛況でした。また、多くの医療関係者が発表に対して熱心に耳を傾けておられ、質疑応答も積極的に行われていました。会場は満席のために立ち見が発生し、時には部屋から人があふれてしまうほどでした。 午後からは口述発表の他に、特別講演が行われました。

 特別講演は、広島弁護士会会長で、前川・小川法律事務所所長の前川秀雅先生により、“医療紛争(事例解説や病医院が気を付けること)について”と題してお話されました。講演の中では、近年の医療訴訟の傾向や実際の事例などについて解説されました。また、医療現場からの質問にも1つずつ丁寧に答えていただき、とても分かりやすいお話を聞くことができました。 私は、福山医学祭に参加して、それぞれの施設で、様々な職種の方々が、専門性を活かして医療に取り組んでいることを実感しました。また、普段あまり聞くことのない多職種の発表をたくさん聞くことができるとても良い機会となりました。福山医学祭は毎年この時期に開催されます。みなさんも、福山医学祭に参加して、医療について考えてみませんか?