令和4年10月22、23日に、広島国際会議場にて第 55 回中四国支部医学検査学会が開催されました。2日間、天候にも恵まれ、皆様のご協力のお陰で予定しておりました全てのプログラムを順調に終える事ができました。これも、ご参加いただいた会員の皆様、そして学会企画・準備・運営に真摯に取り組んでいただいた広臨技の実行・実務委員の皆様、協賛いただきました賛助会員の皆様、学会をサポートしていただきました近畿日本ツーリスト様、パンドラ様には深く感謝申し上げます。
3年ぶりの現地開催ではありましたが、開催前の8月には新型コロナウイルス感染症の爆発的な拡大があり、現地開催も危ぶまれましたが、国からの規制もなく開催本番には、感染も下げ止まった感じでもありました。開会式とランチョンセミナーでは、サプライズとして内閣総理大臣、岸田文雄様のビデオメッセージを放映しました。
一般演題は、97題のエントリーがあり発表者の皆様は久しぶりの緊張感、臨場感を感じ取られたと思います。シンポジウムは各部門から 12 題あり、広臨技の学術部門を中心に運営していただき、充実したプログラムであったと思います。「みんなで考える症例検討会」の3症例では、広島県医学検査学会で積み上げた実績とスタッフの入念なリハーサル、寸劇を取り入れた内容で参加された方には十分に楽しまれた内容であったと思います。
学会に組み込んだ、広臨技70周年記念企画では、元広島東洋カープのレジェンド黒田博樹さんをお招きしてトークショーを開催ました。開場からの質問コーナーも、会場一体となって盛り上がり、324名の市民の方々もご堪能されたことと思います。
2日目の教育講演では、広島大学理事・副学長の田中純子教授による「新型コロナウイルス感染症~抗体検査からみたパンデミック」と題してご講演頂きました。国内でも稀にみる疫学調査結果を公表され、私達、臨床検査技師においても大変有意義なご講演でした。
参加人数は、日臨技会員772名、賛助会員227名(49社)、学生93名、その他(非会員)5名の、合計 1,097名でした。新型コロナウイルス感染症により学会運営にも大きく影響し、感染状況が収まっても元には戻らないという「履歴効果」と言う言葉もあります。しかし、3年ぶりに開催された現地開催を経験し、来年開催される、愛媛県においては、広島県では開催できなかった、懇親会などの親睦の場も復活できると思っております。
最後になりましたが、改めまして学会参加、運営に携わっていただいた関係者の皆様、ありがとうございました。来年、愛媛県でお会いしましょう。
学会実行委員長
有谿俊一(済生会呉病院)