進行 県立広島病院 難波 淨美
平成31年2月3日(日) 広島赤十字・原爆病院にて開催しました。
12:30 ~ 受付
13:00 ~ 開会(広臨技会長挨拶)
13:05 ~ 16:00 研修
• オリエンテーション「研修会開催にあたり」
三原赤十字病院 中宮 茂雄
• 広臨技会長講和「医療情勢と今後の広臨技の方向性」
広臨技会長 森田 益子
• 講義1.「今、我々がやるべきこと・リーダーとは」
三原赤十字病院 中宮 茂雄
• 講義2.「目標達成のアプローチ STEP表について」
済生会呉病院 河野 雄一
• 講義3.「オフサイトミーティング 組織風土を変えていこう」
広島市医師会臨床検査センター 藤井 珠美
• 講義4.「活用してますか? e-ラーニング」
厚生連廣島総合病院 小松 浩基
• 総合討論 ~意見交換~ (シンポジウム形式)
座長 広島赤十字・原爆病院 米田 登志男
研修会での獲得目標
1)医療情勢、臨床検査技師を取り巻く状況の共有
2)日臨技事業・広臨技事業への共感と協力
3)リーダー、中堅職員としてのマネジメントスキルの習得
広臨技 組織踏査副部長 中宮 茂雄(三原赤十字病院 )
平成31年2月3日(日)、広島赤十字・原爆病院にて「第1回広島県ニューリーダー育成研修会」を開催しました。当日はあいにくの雨、またインフルエンザが猛威を振るう中、参加を申し込まれた58名全員が無事参加されました。日臨技では組織強化・活性化の事業として「地域ニューリーダー育成研修会」を平成26年から平成30年まで毎年開催(各都道府県より1名の参加)し、その参加者が中心となり日臨技要請の下、「都道府県ニューリーダー育成研修会」が平成29年より各都道府県で開催されており、広島県においても広臨技組織調査部の事業として第1回目を開催する運びとなりました。
この育成研修会は、医療情勢が大きく変化する中で、我々臨床検査技師の進むべき方向性を認識し、日臨技および都道府県技師会の活動目的を理解し実践するニューリーダーを育成することを目的としています。
今回の研修内容は、森田会長による講和と日臨技主催「地域ニューリーダー育成研修会」に広島県から出席した4名による講義、最後にシンポジウム形式にて意見交換を図りました。本研修会での獲得目標は①医療情勢、臨床検査技師を取り巻く情報の共有、②日臨技事業・広臨技事業への共感と協力、③リーダー、中堅職員としてのマネジメントスキルの習得としました。
私が日臨技主催の「地域ニューリーダー育成研修会」に2回参加し感じたことは、自分がいかに臨床検査技師の将来像について甘かった(臨床検査技師の将来は我々が創っていかなければならない)かということ、日臨技が展開する事業による方向性を知らなかったということでした。研修会を通じて今後ニーズが増すであろう病棟や在宅業務における業務拡大の必要性、「検査技術」のみならず「検査行為」に責任を持つとういう考え方、臨床検査技師である前に医療人としてのヒューマンスキルの重要性、技師連盟の政治活動を通しての組織強化の必要性等を学ばせていただきました。今後は日臨技の方向性を理解し、各都道府県でこれらを実践していくことが求められます。
広臨技としても今後、日臨技と連携と取りながらこの「広島県ニューリーダー育成研修会」を通して臨床検査技師の人材育成に繋げていきたいと考えています。 最後になりますが、研修会当日は終了時間を大きく超過してしまい参加者の皆様にはご迷惑をおかけしました。尚、このような人材育成研修会は継続することに意味がありますので、その際には多くの会員の参加をお待ちしております。
市立三次中央病院 竹田裕美
平成31年2月3日、ニューリーダー育成研修会に参加しました。 広島では記念すべき第1回の開催であり、インフルエンザが流行する中、54名の申込全員の参加でした。 私が参加したきっかけは上司からの推薦でしたが、今回参加対象の36歳~42歳の技師が、当院で私のみであったという理由もあります。 とはいえ、日頃胸に思い描くビジョンをどう実現していくべきか漠然と考えていただけの私にとって、非常に楽しみな研修会でした。 研修は、会長の講演に始まり、地域ニューリーダー育成研修会に参加された広臨技の方々による講習でした。まず現在の社会情勢、検査技師の理念を再認識すると共に、存在意義を考え、そしてリーダー育成というタイトルにもある通り、どのように変革を起こすか、その具体的方法論など、多岐に渡る内容でした。
当院は、広島の山間部に位置する県北の二次救急病院です。日本で問題視されている超高齢社会は、過疎地である当市は高齢化率35%を超え、未来の話ではなく、既に直面しています。私は心不全チームに所属しておりますが、日々老々介護や独居患者の退院指導に苦慮しており、超高齢社会では予防医療の推進は必須であり、多職種での情報共有は、その支援に直接的に繋がると実感しています。このようなチーム活動で、検査技師が積極的に発言し専門性を発揮することで、存在意義をアピールする絶好の場となり、これまで閉鎖的であった検査室を開放的にし、検査室外への活動を発進するきっかけとなります。
しかし、組織の中で確立していくためには、一人だけの力で動かせる事ではありません。 我々、検査室全体が同じ方向を向き、皆同じレベルで取り組む必要があります。この研修を受け、共感して終わるのではなく、これをスタートに必要とされる検査室へと我々が行動するべきだという使命感を感じました。 どの病院も人員が少ないから無理だ、世代ギャップがある、等々の問題を抱えていると思います。しかしこの研修で学んだ、一つ目標を立てて、step表、オフサイトミーティング等の方法を実行に移す事が、世代間差の足並みを揃え、意思統一に繋がるのではないかと期待しています。
まずこの研修内容を共有し、各々の病院規模に見合った目標を明確に示す。これを我々が主体となり行動していく事から始めてみようと思います。また、退院後のかかりつけ医や施設など、大病院と地域、在宅医療間で情報を繋げるルート構築も期待される中、検査技師も病院の組織内だけでなく、地域社会で必要とされるよう、まず何ができるかを考えていきたいです。 我々は技師会組織に所属し、基本理念に基づき医療に携わっており、技師会教育制度の多大なるサポートがあります。今後も技師会活動に積極的に参加し、高度な技術を身に着け、広島県のレベルアップに繋げようと思います。
広島県第1回 ニューリーダー育成研修会アンケート
(技師会の方向性について)
・ 日臨技からの情報を受け取る意識があまりなかったように思います 自分からしっかり情報を取りに行こうと思いました
・ 大規模病院では、技師会に入っていることが当然で、研修に参加し教育を受けられるでしょうが個人病院では技師会に入っていない 情報を入れようとしない現状があります。また研修内容もどちらかといえば大規模病院向けだなと感じる事があります
(STEP表について)
・ STEP表をもっとシンプルにしたほうが分かり易く取り組み易いと感じました。下から上に書くのは違和感があります
・ STEP表を利用した目標達成の方法を学ぶことができ有益でした
(eラーニングについて)
・ eラーニングの内容についてもう少し詳しく聞きたかった(周囲に勧めるために)
一度みてみようと思います
・技師会の会費は他の学会費より高いので、その中でeラーニングを無料で使える様やりくりできないでしょうか
重複意見 4件
(時間超過についての意見)
・ 研修会なので事前に配布されたタイムスケジュール通りに進めていただきたい。伝えたい事が多いのだと思いますがもう少しまとめてから話していただきたい。
重複意見 9件
(配布資料について)
・ 資料が白黒印刷で見にくい 書き込みにくい所があるので改善をお願いします
重複意見 3件
(今後の研修会について)
・ 今後は精度管理の方法など具体的な勉強会があるとありがたいです
・ 参加者で話し合う時間があっても良かったのではないかと思いました 同年代の方たちの考えも聞きたかったです 重複意見 3件
・ 後輩指導やマネジメントについて学ぶ機会が少ないので、今後も行って頂きたいです
・ 今回42歳までに区切られているが42~50代でも必要な講習だと思う
・ 継続してこの講座を受ける育成マニュアルを構築していただければと思います。