【報告】第41回 広島県医学検査学会に参加して

令和 6 年 2 月 18 日にて呉市広まちづくりセンターにて「次世代が輝く臨床検査を!」のテーマのもと開催されました。今回、4年ぶりに現地のみの開催ということで、会場には 298 名もの参加者が集まっており、やっと元の広島県医学検査学会が戻ってきたように感じました。

「集まれ広臨技」では副会長の有谿さんよりこれからの学会運営について、広島国際大学特任教授の板羽先生より法改正による臨地実習の変更点についての話をして頂きました。これからの学会運営については、地区によって会員数の偏りがあるため北部地区と東広島地区を一緒にして、今後の県学会の会場を5 つの運営地区(1広島2東部3 北部4呉5東広島)から4つの運営地区(1広島2 東部3北部・東広島4呉)の順番で回すことになるようです。来年度の広島県医学検査学会は東広島で開催ですが、その次からは1広島2東部3北部・東広島4呉の順で回ることになるそうです。 板羽先生からは臨地実習の変更点についての詳細な説明と、学生が将来なってほしい臨床検査技師の在り方等についてお話を頂きました。話の中で、発達障害などで配慮が必要な学生の場合は、実習先の施設に話がいく可能性があるという話がありました。学生を受け入れる我々としては、いつでも迎え入れられるよう特性というものをよく理解しておく必要があると感じました。

一般演題は今回、過去最多の 21 題の演題が集まりました。発表者は若い方が多く、一生懸命発表している姿に私も非常に刺激を受けました。ランチョンセミナーでは、「心不全のフォローアップ検査です。」に何が求められているか?と題して県立広島病院の日髙貴之先生より講演がありました。 講演では心エコーの画像を中心に心不全の話をして頂きました。呉地区企画 3 題では、放射線影響研究所の小林技師、広島日赤病院の西村技師、済生会広島病院の奥田技師から発表がありました。 それぞれの研究や活動、自施設での取り組み等を話して頂きました。また若手の方へのメッセージとして、チャレンジを続けよう!お互い助け合えるよう他部署とのコミュニケーションを大事にしよう!人や仕事との「縁」の大切にしよう!とのメッセージももらいました。これらは若手の方のみならずベテランまで響くメッセージだったのではないかと思います。

 

特別講演では、中国労災病院小林加直先生から国産初の手術支援ロボット hinotoriTMの導入と将来展望~Z世代が輝く未来に向けて~のテーマで hinotoriTMの実際の運用や手術の様子などの話を伺いました。手術支援ロボットの精度は高く、今後は人の手による腹腔鏡手術よりも、ロボットによる手術支援が主流になってくることが予想されるそうです。

今回は 1 日のみの開催でしたがその分、濃密な学会であったと思いました。ただ懇親会はコロナ禍が未だ収束していないとのため中止となりまたので、来年度は状況がよくなり懇親会が復活して他病院の方とのコミュニケーションの場が戻ることを願いたいです。

(広報部 森﨑敬祐)