11月25日に広島地区レクリエーションが開催されました。広島地区レクリエーションは、コロナ禍によりしばらく開催されておらず、2019年のカープ観戦以来4年ぶりの開催となりました。今回のレクリエーションは、サンフレッチェ広島対ガンバ大阪のサッカー観戦でした。
今節のゲームは、エディオンスタジアムで行われるサンフレッチェ広島の最終戦となっており、約3万人のサポーター・ファンの皆様が集結していました。そのため、入場までに小一時間を要し、木枯らしが吹く寒いなか、多くの人が長蛇の列を成していました。上空には、おそらくテレビ取材用と思われるヘリコプターが飛んでおり、この行列は蟻が甘いものへ向かっているかのように見えるのかなと感じました。
スタジアム内は、寒さを忘れるほどの熱気に包まれ、3万人という人数の多さを改めて実感しました。このスタジアムが、紫色に染まることはもうないのかもしれないと思うと、感慨深くなるとともに、新しいスタジアムへの期待感が膨らみました。
広島地区のレクリエーションとして集まった数十名の皆様には、事前に勝敗と得点を予想していただき、当たった方に景品があるというスポーツくじのような企画がありました。大半の方が、サンフレッチェの勝ちを予想しており、エディオンスタジアムの最終戦ということで皆様の期待が溢れていることが伝わりました。また、久しぶりのレクリエーションということもあり、他施設の方と仲良く話している姿も多く見られました。
試合は、前半9分・11分とサンフレッチェが立て続けにゴールを決め、会場は一気にボルテージが最高潮に達していました。サポーター席の旗が大きく揺れ、紫のタオルやユニフォームも揺れ、まるで小さな生き物が大きな生き物を驚かすために、身を寄せて大きな生き物に擬態しているように見えました。サポーターという名の12人目の選手はこういうことなのかと、プロサッカーの偉大さを知りました。後半に入ってもサンフレッチェの勢いは止まらず、後半8分には3点目のダメ押し点が追加されました。ここからの試合展開も危なげなく一方的なサンフレッチェムードが続きました。
しかし、我々にはもう一つの熱い戦いが残されていました。レクリエーション企画として行われた勝敗と得点当てです。3点もゴールが決まると予想していなかった人たちも多くいましたが、3-0もしくは3-1でサンフレッチェが勝つと予想した人たちがいたのです。試合が終わるまでの間、サンフレッチェが得点を決めそうで決められなかったシーンでは安堵の表情が見え、ガンバが得点を決めそうなシーンでは「いけー」と「やめろー」という真反対の言葉が聞こえ、さきほどまで紫色で一丸となっていた声援が様々な色に変化した不思議な空間でした。
最終結果は3-0でサンフレッチェ広島が勝利しました。当たった方には景品が授与され、残った景品は仲良くじゃんけん大会で分け合いました。
数年ぶりとなった広島地区レクリエーションでしたが、学会や研修会とは違った雰囲気で様々な施設の皆様が楽しそうに交流していました。また、ここ数年で広島県臨床検査技師会に入会した若い皆様は、イベントに参加すること自体が初めての方もいると思います。Webの研修会などが増え、他施設の方と話す機会が減ったからこそ、今後もこういったイベントがどんどん開催できるようになると良いなと感じました。
このレクリエーションを企画していただいた広島地区理事の和田さん・粟村さん・梶川さんに、この場を借りて感謝いたします。
(広報部 村田竜也)