令和4年度東部地区新入会員オリエンテーションが9月11日に広島県民文化センターふくやまで行われました。20人の新人さんが出席し、技師会役員、東部役員など総勢50人、やや緊張の面持ちで会場に座る新人さんと久々の対面での研修会で他施設の方と情報交換する先輩技師の和やかな雰囲気の入り混じった研修会となりました。
宮地理事の開会のあいさつ後、米田会長から「日本臨床検査技師会・広島県臨床検査技師会の紹介」が行われ、技師会の必要性は「学術的な知識・技術」「身分向上」「地域への貢献」などがあり、「職能団体であると同時に学術団体である」と説明されました。その他にも日臨技の取り組み活動の紹介もして頂きました。
「e ラーニングを含めた日臨技生涯教育研修制度ガイドラインの説明」では河野学術部長から生涯教育制度の説明や広島県臨床検査技師会・日本臨床検査技師会の HP の紹介をして頂きました。業務の多様性、知識・技能を社会的に要求されるため生涯学習に努め、組織的に援助するために技師会があり、それを利用して専門的知識を深めましょうとお話を頂きました。
先輩からのアドバイスは就職3~6年の先輩技師3人からお話しして頂きました。福山市民病院の渡辺杏子技師からは「自分の限界を決めず、新しいことに挑戦しましょう」、尾道市民病院の松元佳帆技師からは「部署によって注意することに違いはありますが、報・連・相を大切にしてチーム医療を行うこと、コミュニケーションをとれるようにしましょう」、三原赤十字病院の岡本七海技師からは「幅広い種類の検査の中で知識を身につけられた。仕事の中にある楽しいものを見つけていきましょう」と自らの経験からアドバイスをして頂き、新人さんだけでなく技師歴の長い先輩たちにとっても心に残るアドバイスとなったと思います。
「タスクシフト/シェアって何?…そして新人さんに期待するもの」では森田前広臨技会長からご講演頂きました。タスクシフト/シェアでは医師の仕事を多職種に振り分け働き方改革を行うために現時点で検査技師ができる業務、これから講習を受けることで習得する業務について教えて頂き、実技講習内容もスライドで紹介頂きました。次回は令和4年12月1日に広島で行われるようなのでそれまで700分の基礎研修を終えられるようにしておきましょう。新人さんに期待するものは「OJT:On the Job Training」と言われ、上司・先輩が部下・後輩に対し仕事に必要な技能を伝えてもらっている立場ですが、次の新人さんが来られた時に同じようにしてあげること、コミュニケーション能力を身に付け、「言語」「非言語」で表される手段を読み解く力、伝える力、聴く力をつけること、短期目標を立てることなどを挙げて頂きました。今後新人さんにはコメディカルの一員としてルーティンワークができるだけで満足せず、臨床に必要とされるデータが返せるように日々自己研鑽、生涯学習に励んで欲しいです。まだ始まったばかりで失敗することもあると思いますが、先輩技師も通ってきた道です。若さでカバーして下さい!今後の皆さんのご活躍を心から応援しています。私自身、初心を忘れず常に向上心を持っていこうと改めて感じた研修会となりました。
今回も残念ながら懇親会は開催されませんでしたが、これからいろんな場面で横のつながりを大切にして検査技師会を盛り上げましょう!
JA 尾道総合病院 青山 奈央子