第19回東部地区学会~報告~

広報部 世良

平成29年11月3日(金)の祝日に、尾道市「尾道国際ホテル」にて第19回東部地区学会が開催されました。今回は一般演題6題と特別講演、教育講演の順で学会は進んでいき、一般演題では、臨床血液部門が1題、生化学分析部門が3題、臨床生理部門が2題でした。どれもしっかり研究・検討がされており、大変興味深い内容ばかりで、どの演題も活発に質疑応答が飛び交っていました。

次に特別講演では、尾道市文化振興課の西井 亨先生をお招きし『日本遺産のまち 尾道』と題した講演でした。西井先生は、『ブラタモリ~尾道編~』に出演されていて、尾道の知られざる魅力について60分たっぷりと語って下さいました。日本遺産のまち尾道を知るキーワードには、尾道水道と向島についての歴史や、お寺や神社が多いのはなぜ? 坂道と路地の秘密・・・等々があり、となりまちの私自身も知らないことが多くあり、尾道をゆっくりと訪れたくなりました。東部地区学会が開催された当日は、尾道の伝統的なお祭りの“ベッチャー祭”が会場周辺で開催されており、お祭りの雰囲気を感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。

教育講演では、『広島県におけるダニ類媒介感染症の発生状況と検査診断の現状』と題した広島県立総合技術研究所保健環境センターの島津 幸枝先生の講演でした。検体採取時の注意事項や、なかなか知る機会の少ないマダニのライフサイクルや吸血の仕組み、マダニを除去する方法などを学びました。広島県ではマダニによる疾患に対する認識が高いため、    他県よりも出検も多く、これが広島県の検出率が高い理由だそうです。

今回の東部地区学会には、100名を超える会員と賛助会員の皆さまに参加していただき、盛会裡に会を行うことができました。学会の盛り上がりもそのままに懇親会にもたくさんの方がご参加くださり、楽しい夜はつづいていきました。東部地区理事をはじめ運営に携わって下さった地区委員や学術部門員の皆さま、お疲れ様でした。