広報部 大越
平成29年11月26日(日)に福山医師会館にて第24回福山医学祭が開催されました。福山医学祭は医師や看護師、コメディカルなど医療に取り組むさまざまな分野の医療従事者が日頃の研究成果を発表する場です。また一般市民の方も気軽に参加できる市民公開講座も行われています。
毎年この時期に開催されており、今年は臨床検査の分野では口述発表4題、ポスター発表3題の計7題の発表がありました。口述発表会場が2会場、ポスター発表が3会場あり、どの会場でも質疑応答が活発にされていました。昨年は広島県臨床検査技師会として顕微鏡や超音波診断装置を準備して参加した特別企画ですが、今年は福山市歯科医師会の方々が『歯医者さんに伝えていただきたい病気と薬』のテーマでポスターやモニターでの説明をされていました。また口腔ケア用品を展示してあったり、歯ブラシや口腔ケア用品の配布を行ったり興味をもって参加してもらえるよう工夫されていました。
午後からは『何もないとは言わせないin 福山医学祭~ここまできたがん治療~』と題して一般市民公開でのシンポジウムがあり、7人の専門家の先生方の講演が行われ、また『CPRとAEDの体験コーナー』などの体験できるものも企画されており医療従事者だけでなく一般の方にも参加しやすいものになっていまいした。
他職種の学会発表を聞けるいい機会となりました。みなさんも来年は福山医学祭に参加して臨床検査の業種、分野を飛び越えて医療について考えてみてみませんか?
広報部 世良
平成29年11月3日(金)の祝日に、尾道市「尾道国際ホテル」にて第19回東部地区学会が開催されました。今回は一般演題6題と特別講演、教育講演の順で学会は進んでいき、一般演題では、臨床血液部門が1題、生化学分析部門が3題、臨床生理部門が2題でした。どれもしっかり研究・検討がされており、大変興味深い内容ばかりで、どの演題も活発に質疑応答が飛び交っていました。
次に特別講演では、尾道市文化振興課の西井 亨先生をお招きし『日本遺産のまち 尾道』と題した講演でした。西井先生は、『ブラタモリ~尾道編~』に出演されていて、尾道の知られざる魅力について60分たっぷりと語って下さいました。日本遺産のまち尾道を知るキーワードには、尾道水道と向島についての歴史や、お寺や神社が多いのはなぜ? 坂道と路地の秘密・・・等々があり、となりまちの私自身も知らないことが多くあり、尾道をゆっくりと訪れたくなりました。東部地区学会が開催された当日は、尾道の伝統的なお祭りの“ベッチャー祭”が会場周辺で開催されており、お祭りの雰囲気を感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
教育講演では、『広島県におけるダニ類媒介感染症の発生状況と検査診断の現状』と題した広島県立総合技術研究所保健環境センターの島津 幸枝先生の講演でした。検体採取時の注意事項や、なかなか知る機会の少ないマダニのライフサイクルや吸血の仕組み、マダニを除去する方法などを学びました。広島県ではマダニによる疾患に対する認識が高いため、 他県よりも出検も多く、これが広島県の検出率が高い理由だそうです。
今回の東部地区学会には、100名を超える会員と賛助会員の皆さまに参加していただき、盛会裡に会を行うことができました。学会の盛り上がりもそのままに懇親会にもたくさんの方がご参加くださり、楽しい夜はつづいていきました。東部地区理事をはじめ運営に携わって下さった地区委員や学術部門員の皆さま、お疲れ様でした。
広報部 世良
福山市では毎年秋に、健康や福祉への理解や関心を深めてもらうことを目的として、健康ふくやま21と題したイベントがローズアリーナで開催されています。
このイベントはローズアリーナ屋内会場にて行われ、ブースごとに健康チェックや血管年齢測定、赤ちゃん(人形)抱っこ体験や歯みがき相談などが企画されており、色々な体験や情報が得られる盛りだくさんな内容となっています。今年は10月21日、22日の2日間の開催予定でしたが、台風21号の接近により残念ながら21日のみの開催となりました。
広臨技(東部)の出展では、市民の皆様に生活習慣病やガンの早期発見の為の定期的な健康診断の重要性を啓発し、臨床検査について理解を深めていただく目的で、今回初の参加となりました。出展ブースでは細胞検査士会と力を合わせて、血液細胞をディスカッション顕微鏡で観察できるよう準備し、臨床検査についてのポスターを掲示や、リーフレット配布を行いました。
21日は台風のせまる悪天候でしたが、会場内は子供からお年寄りまで幅広い年齢層の来場者でにぎわいをみせていました。そして広臨技のブースにも多くの方が来場されており、見慣れない顕微鏡にちょっと悪戦苦闘しながらも「見えた!」と喜んでおられました。市民の方々とふれあいながら、臨床検査について興味関心をもっていただけるイベントと感じました。