標準化事業2019年度調査申し込み

臨床検査データ標準化事業の意義

 広臨技会員の皆様には、平素より臨床検査データ標準化事業にご理解をいただきありがとうございます。国民の医療、健康増進のために必要な臨床検査の質の向上とその維持に日夜努力されていることに対し改めて感謝申し上げます。

ご存知のように、平成26年には、共用基準範囲が日本臨床検査標準協議会(JCCLS)より提唱され、国立大学病院他、多数の施設で順次採用を検討されております。

しかしこの臨床検査基準範囲の利用には、以下の条件がつけられております。測定法が標準化されたものを採用し、適切な精度管理を行っている施設だけが使用することができます。
日臨技で行っている臨床検査データ標準化事業は、「いつ、どこの医療機関で検査を受けても同じ結果が出る」ことを主目的とし、その目的達成のため「測定値の標準化」、「標準物質の整備」、「内部精度管理の啓蒙」を行うものです。

 具体的には、施設間での検査値の互換性確保のためのプロジェクトです。そのことを踏まえ広臨技標準化事業では、プール血清やヒト血液を使用し、より日常業務に近い状態で施設間の検査値を比較しております。また、広島県臨床検査データ標準化委員会では標準化事業の達成目的を明確にし、これまで以上に参加施設への情報提供と必要なアドバイスを効果的に行うことも検討しています。

一方、臨床検査精度を確保するための第三者評価の取得が求められており、日臨技では 平成22年度から他団体と共同で「精度保証施設認証」を実施してきました。平成30年度の認証施設数は全国47都道府県831施設となっております。この認証条件として精度管理調査と標準化事業への2年以上の継続参加が必須です。 現在、広島県は会員の皆様のご理解を頂き全国でトップレベルの46施設が取得し、熱心な姿勢が全国的に高く評価されております。

是非、以上の趣旨にご賛同頂き参加くださるようお願い申し上げます。
(平成30年度の参加70施設の方も改めて参加の申し込みをお願いします)


令和元年の標準化事業のスケジュール

広島県臨床検査データ標準化事業にご参加頂くと…

  1. 自施設の提供する検査データが精確な値で報告されているか確認する事ができます。
  2. もし提出データに問題があれば、解決のための指導・アドバイスをさせて頂きます。
  3. 参加施設間での標準化事業に対する質問や助言、関連業務の情報交換が可能となります。
  4. この事業は、精度保証施設認証制度取得に必要不可欠な条件となっています。
    • 精度保証施設認証制度とは、提供する検査データが標準化されかつ精度が保証されている検査室であることを担保する日臨技の認証制度です。

参加されたご施設には、専用のメーリングリストに登録させていただきます。
結果入力、お知らせ等、ご連絡させて頂きます。またご質問等も承ります。

■申込開始日 :令和元年 8 月 8 日(木)より
■申込締切日 :令和元年 9 月 6 日(金)まで
※申し込みは、下記申し込みフォームに入力。
「送信する」ボタンを1回だけ、クリックしてください。


     ※申し込み状況は、「参加施設一覧」に順次登録していきます。

    お問い合わせ 

    (社)広島県臨床検査技師会
    臨床検査データ標準化委員会委員長
    広島大学病院   森本 隆行
    メールアドレス:tm1207@hiroshima-u.ac.jp
    ℡:082-257-5550