【報告】広島県医学検査学会「優秀演題賞」

この度は第 40 回広島県医学検査学会「臨床検査技師による SARS-CoV-2 検体採取の取り組み」において
優秀演題賞を受賞させていただき大変光栄に思っております。また、表彰式に参加できなかったことをこの場を借りてお詫び申し上げます。


本演題を通じて皆様に当院での検体採取の取り組みについて共有できたことを大変嬉しく思っております。そして皆様の検体採取およびタスク/シフトシェアに対する関心の高さを感じることができました。私は SARS-CoV-2 流行中の 2021 年 1 月に KKR 吉島病院に入職しました。当時、吉島病院では既に入院・外来での SARS-CoV-2 検体採取を臨床検査技師が主体となり行っていました。私は検体採取の実
務経験が無く、はじめは戸惑いや恐怖心がありました。今では正しい個人防護具(PPE)の着脱方法やウイルスに暴露しづらい検体採取方法を遵守することにより未だに感染することなく、自信をもって業務
を続けることができています。このような経験から今回の演題にしました。


私の上司は口癖のように「今は弱肉強食の時代だ。お互いが切磋琢磨し、向上しあって臨床検査技師として出来ることが 1 つでも多いほうがいい!」といつも言っています。その方針のおかげ(?)か吉島病院では臨床検査技師を誰か 1 人呼べば 24 時間 365 日、検体採取から結果報告まで行える体制となっています。臨床検査技師として出来ることを 1 つ増やした結果がこうして病院の医療体制に大きく貢献することができました。これからも検体採取業務以外に、1 つまた 1 つと出来ることを増やせば更なる医療貢献、臨床検査技師一人一人のレベルアップにつながると信じています。


私は今回の学会が初めての発表で記念すべき第 40 回の優秀演題として選ばれ、とても縁起のいいスタートを切ることができました。緊張で早口になってしまっていたり、発表スライドの見やすさなどまだまだ課題は残っていると感じました。もう一度優秀演題として選ばれるように今後も学会発表を続けていきたいと思います。また、新型コロナウイルスが 5 月から 5 類感染症となりますが、気を緩めずに引き続き感染に気を付け検体採取に取り組んでいこうと思います。
最後に、審査していただいた先生方、学会実行委員の皆様に心より感謝申し上げます。

国家公務員共済組合連合会 吉島病院 臨床検査科 今知良太