令和 5 年 2 月 19 日、懸念されていた大雪もなく天候にも恵まれ、無事三次グランドホテルにてハイ
ブリッド形式による第 40 回広島県医学検査学会が開催されました。
今回の開催予定地が三次という縁もあり、私は取材を兼ねて半実行委員として一部運営側にも携わり
ました。
新型コロナウイルス感染症の一進一退の押し寄せる波のような感染状況に加え、交通網が麻痺するような大雪の心配もあり、告知ぎりぎりまで開催方法を模索する会となりました。また 2 月 11 日には諸般の事情によりスケジュールの一部に変更が入るなど、懸念材料も多くありましたが、皆様のご協力のお陰により変更後のスケジュール含め全てのプログラムを順調に終える事ができました。
第 55 回中四国支部医学検査学会の直後ではありましたが、13 題もの演題が集まり現地・ウェブ試聴
を合わせて 178 名もの参加者にお集まりいただきました。
当日の天候が良かったこともあり会場に直接足を運ばれた方も多く用意した席が埋まるほどでした。
集まれ広臨技ではタクスシフト/シェアに関わる取り組みの現状報告と今後の展望について、新たに
法改正により実施可能となった行為から実臨床における取り組みを、教育講演では庄原赤十字病院 山根啓幸感染管理認定看護師による高齢者施設の現状と新型コロナウイルス感染症対策について実際の現場における写真や実例を交えてお話しいただきました。
一般演題でも症例報告の他、業務に関する取り組みや検討も多くみられ、改めて時代の流れに応じて変化する臨床検査技師という職の業務の多様さを実感させられました。
学会への現地参加が久しぶりな方だけでなく、本学会への参加が現地参加で初めてという方もおられ、改めて月日の流れを感じました。
今回優秀演題賞を受賞された今知良太技師も入職が 2021年 1 月とまさにコロナ禍の煽りを一身に受けた世代であり、そのような方がこうして受賞されたことは大変喜ばしく、また発表された演題も「臨床検査技師による SARS CoV-2 の検体採取の取り組み」であり個人的にも学会テーマ「未来創造~明日へ繋ぐメッセージ~」にふさわしい内容であったと感じています。
自施設の役割と地域医療における貢献、医療という分野において一医療人としてどんな足跡を残し前に進めるか、改めて考えさせられる日となりました。
(広報部 西本)