2022年8月28日(日)の新入会員オリエンテーション(東部地区以外)は広島市民病院10階講堂で3年ぶりの現地開催となりました。当日は新型コロナウイルス感染対策としてマスク着用や手指消毒、体温測定を実施し、席も一人一人間隔をとりながら受講する形にしました。新型コロナウイルスの猛威は収まりそうにない状況の中ではありますが、22 名の新入会員の参加がありました。
初めに組織調査副部長の小松理事の挨拶から始まり、米田会長から日本臨床衛生検査技師会・広島県臨床検査技師会の紹介として日臨技・広臨技の倫理綱領や歴史、取り組み(制度保証事業、検査と健康展、初級職能開発講習会、診療報酬点数改定など)、日本臨床検査技師連盟の政治活動への取り組みについて、また、「人と人のつながり」がとても大切であり、そのために技師会を活用して欲しいとお話がありました。
次に Web でご参加いただいた河野学術部長から eラーニングを含めた日臨技生涯教育研修制度ガイドラインの説明、広臨技主催の研修会・勉強会への参加等に関する説明についてお話いただき、最後に、一人で勉強していくのは難しいので、生涯学習できる「仲間」とともに成長していきましょうと締められました。
続いて、小川渉外法規部長から「知ってほしい公益活動、参加してみようボランティア」という内容で、全国検査と健康展、広島県民フォーラム、ピンクリボンキャンペーン、「がん検診へ行こうよ」推進会議、レッドリボンキャンペーン、HIV・梅毒臨時検査、HIV 日曜検査相談事業など、多くの公益活動でのボランティア活動についてお話がありました。
さらに先輩技師 2 名から新人の皆さんへ、職場での経験から学んだことをアドバイスしていただきました。県立広島病院の長谷彩加技師(3 年目)には就職して 1 年目の生化学検査での失敗談とその経験から、教えてもらったことを確認して丁寧に仕事すること、早く仕事するよりも丁寧に仕事すること、わからないことを一つ一つ解決して仕事すること、最後にミスをすることもあるがわからないことは相談して仕事をすることが大切であるということを学んだとアドバイスされていました。続いて広島赤十字・原爆病院の樹昇吾技師(3 年目)には採血や生化学・免疫血清検査の経験から、採血は経験だということを知り、慣れるまでに時間が必要なので最初は上手く採れなくても落ち込まないでということ、また生化学・免疫血清では採血採り間違いの経験から怪しいデータはほかの検査データや電子カルテと合わせて確認する、一人で抱え込まず先輩などに確認する、そして何事にもほう・れん・そう(報告・連絡・相談)が大切であるとアドバイスされていました。
最後に、森田前会長にWebでご参加いただき「タスクシフト/シェアって何?・・・そして新人さんに期待するもの」についてお話いただきました。タスクシフト/シェアでは法令改正までの経緯、法令改正を伴う 8 行為、受講内容についてについて詳しくご説明いただき、続いて新人さんに期待するものではOJT(ON THE JOB TRAINING)知識・技術を学び次に繋げて欲しい、コミュニケーション力(スキル)を身に付ける、具体的な目標を設定して欲しい、求められる検査技師像・期待されていることを考えるなど、先を見据えて生活してくださいとお話をされていました。残念ながら今年度も新入会員歓迎交流会は開催できませんでしたが、現地開催で現場の雰囲気を味わい、お互いの顔をあわせて参加できたことは、新人の皆さんにとってとても良い経験になったと思います。
今後の皆さんのご活躍を心より願っています。
広島市立北部医療センター安佐市民病院
大塚 崇通